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 『カローメンスカヤ通りのアパートが爆破される。九月二十三日(木)』
  二十三日の午後十一時頃、カローメンスカヤ通りの住宅街にある十一階建てアパートが爆破され、
  中にいた住民百三十人が死亡、六十人が重軽傷を負った。
  調査を進めたモスクワ警察の専門家は仕掛けられた爆弾は明らかにプロの手によるものであり、
  爆発の中心部に残されていた物質からヘキソーゲンとTNTの混合物と判断された。
  先日発生したリャザン街道での輸送中の爆発物が謎の集団に強奪される事件も発生しているため、
  その件を示唆しながらFSBの広報部は事件後以下のように発表した。
  「FSBは独自の調査ルートで先日の強奪事件にチェチェン人テロリストが関わっていた可能性、
   強奪された積荷の中にヘキソーゲンが含まれていた事を突き止めている。
   その後彼らがたどった足取りを調べれば彼らがここ数日にモスクワ入りし、テロに走った事は明らかだ」
  また、ヘキソーゲンは国有の工場でのみ生産される火薬のため、内部の犯行である可能性も否定できない。
  FSBは特殊部隊からこの事件専門のチームを編成し、調査を進めるとのこと。

 ノーヴァヤ・ガゼータ紙 二十四日の朝刊にて。










 『バレエ・ダンサー殺される。九月二十四日(金)』
 二十四日午後八時頃、マーラヤ・ニキーツカヤ通りで、バレエダンサーのラーサ・ストルウェンスカヤが刃物で喉や腹部等、全身数十カ所を刺され死亡しているのを発見された。同行していたと思われるバレエ学校の生徒であるフランカ・スクーレンスカヤも現場近くで重傷を負った状態で発見された。
 事件場は裏通りに入った場所で人通りも少なく、犯人はストルウェンスカヤが道を曲がったところで犯行に走ったと見られる。
 ストルウェンスカヤはポリジョイ劇場から自宅のアパートに戻る途中で、自身の公演を済ませた帰り道だった。
 バレエダンサーを狙った殺傷事件はこれで今月に入って三件目。警察は同一犯と見て、調査を進めている。

 ヴェルシヤ紙 二十五日の朝刊にて。




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